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内視鏡検査について

内視鏡検査と内視鏡治療の概要

大西病院では内視鏡検査は(富士フイルム社製LASEREO及びオリンパス社製EVIS LUCERA)にて行っております。内視鏡検査では痛かったり、辛かったりした経験がある方も多いと思いますが、当院では前準備から検査の最中および終了後まで、より苦痛のないようにさまざまな対応をしながら検査を行っております。

院長は大腸肛門病の専門病院である熊本県の大腸肛門病センター高野病院で消化器疾患(主に大腸ポリープ、炎症性腸疾患などの下部消化管疾患)の診療に従事し、大腸内視鏡検査は約4800例(全大腸検査 約2600例、S状結腸内視鏡検査 約2200例)の経験があります。
当院においても安全で苦痛の少ない内視鏡検査を施行しておりますので、胃腸に症状もしくは悩みがある方はぜひ当院にご相談ください。

内視鏡について

当院では、種々の内視鏡検査や内視鏡治療をお受けになる前に、その検査の必要性、方法、その結果、予想される危険性、さらに他の検査や治療法との比較などについて、十分にお知りになった上で検査を受けて頂きたいと思います。
担当医からの説明は次のとおりです。

  • どのような病気を疑い、なぜ内視鏡検査(治療)が必要か
  • どのような方法で検査(治療)を行うのか、また他の検査(治療)と比べどう違うのか
  • 検査(治療)の結果、および経過等について
  • 検査(治療)の危険性、および注意事項

※内視鏡検査では、ごくまれに出血や穿孔などの偶発症が生じる場合がございます。万一偶発が起きた場合、入院や緊急の処置・手術が必要となることがあります。出血、穿孔などの発生頻度は上部消化管で全国集計0.012%、下部消化管で0.069%です。

 

通常は原則として検査日の予約が必要です。看護師とご相談の上,検査日をお決めください。また、検査当日は内視鏡検査の種類によって異なった前処置(絶食や洗腸など)が必要ですので、お間違えのないように指示をご確認ください。
検査当日は、胃腸の動きを止める薬や麻酔薬などいろいろな薬を使う可能性があります。検査の安全性を高めるため、検査前には以下のような項目に該当する場合は申し出て下さい。

  • 歯の治療で麻酔の注射(キシロカイン)で具合が悪くなったことがあるか
  • 血の止まりにくい薬を飲んでいるか(ワーファリン、バッファリンなど)
  • 高血圧の薬を飲んでいるか
  • 不整脈といわれたことがあるか
  • 狭心症、心筋梗塞、その他の心臓の病気といわれたことがあるか
  • 緑内障といわれたことがあるか
  • 前立腺肥大があるか
  • 糖尿病でインスリンを使用しているか
  • 睡眠薬、精神安定剤を服用しているか
  • 脳卒中を起こしたことがあるか

内服中の薬のある方は検査予約受診時にお薬手帳を持参してください。

服用している薬の中止方法や、検査当日の服用方法については担当医から指示を受けて下さい。
検査後は車・バイク・自転車の運転は危険ですので避けて下さい。

緊急検査の場合

吐血や下血など消化管からの出血が疑われる場合など病状によっては緊急に内視鏡検査を行う必要があります。この場合はすぐに検査をしないと生命に危険が生じると判断されるときであり、予約の必要はありません。※検査後入院が必要になる場合があります。

上部消化管内視鏡検査

腹痛、貧血などの原因を調べるため、上部内視鏡検査では、食道・胃・十二指腸を観察するために口から内視鏡を挿入し、それらの部位に発生した潰瘍、炎症、腫瘍、ポリープなどを診断するために行います。その際組織検査(顕微鏡で細胞を確認する)のため病変の一部を摘み取ってくることがあります(生検といいます)。

上部消化管内視鏡検査の受け方

(1) 事前検査

 検査を安全に行うために、全身状態の把握や感染症の有無について、採血、尿検査、心電図検査などを行う場合があります。

(2) 検査前日〜検査当日まで
  • 検査前日の夕食は、午後9時までに軽くとります。それ以降の飲食は控えてください。
    水などの水分摂取は構いません。
  • 検査当日の食事(牛乳、ジュース、お茶なども)は控えてください。
    コップ一杯程度の水は飲んでもかまいません。
  • 当日の服装は身体を締め付けるものは避けてください。
  • お薬として脳梗塞、心疾患予防のため、血液をさらさらにする薬(抗凝固剤など)をあらかじめ検査前休薬していただくことがあります。担当医とご相談ください
(3) 検査当日の手順
  • 前処置として胃内粘液溶解除去剤を飲みます。
  • 軽い麻酔を静脈注射するために点滴を行い、モニター等を装着します。
    (胃の運動を止める薬や緊張を和らげる薬の注射を行うこともあります)。
  • ベルトを緩め検査台の上で、左側を下にして横向きに寝ます。
  • キシロカインスプレーにより、のどの麻酔を追加することもあります。
  • マウスピースをくわえます。
  • 軽い麻酔を行います(行わないこともあります)。
  • .内視鏡が口より挿入され、検査が始まります。
  • 肩・首・のどの力を抜いてください。唾液は呑み込まずに口から外に出してください。
    げっぷはなるべく我慢してください。通常検査は5−10分前後で終了します。
(4) 検査後の行動、注意事項
  • 検査後の車の運転は避けてください。
  • 飲水は通常検査終了後約1時間後より、食事は検査後約1時間30分後ムセないことを確認してから摂取してください。
  • 組織やポリープをとった方は、刺激のある食事、飲酒、コーヒーなどは2-3日なるべく避けてください。
  • 当日の激しい運動はおやめください。またお風呂も長風呂を避け、シャワー程度がよいでしょう。
  • 次回外来診察日を確認してください。
  • もし、吐き気、腹痛、タール便(黒い便)が生じた場合には、至急連絡してください。

内視鏡的切除とは

内視鏡を用いてポリープや癌を切除する方法です。主に食道や胃に生じた早期癌に対して内視鏡を用いて切除を行う方法です。方法はポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)に分けられます。従来手術が必要だった早期癌も、身体に負担の少ない内視鏡治療により切除が可能となりました。ただし病変部の大きさ、深さ、癌の種類によって適応を厳密に決定してから行いますので担当医に相談してください。

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査では、大腸(結腸と直腸)と小腸の一部を観察するために肛門から内視鏡を挿入し、これらの部位に発生したポリープや癌、炎症などを診断します。組織の一部をとって調べたり(生検)、病変を内視鏡的に切除(ポリペクトミーや内視鏡的粘膜切除術など)することもできます。

大腸内視鏡検査の受け方

(1) 事前検査

検査を安全に行うために、全身状態の把握や感染症の有無について、採血、尿検査、心電図検査などを行う場合があります。

(2) 検査前日〜検査当日
  • 大腸の内視鏡検査を行うには、大腸の中を空にしなければなりません。検査の予約の際に渡される説明書に従って準備してください。下剤を自宅で服用していただき、検査日当日も服用していただきます。
  • 検査前日の夕食は軽くする場合や決められた検査食を食べていただきます。 当日の朝食は絶食です。午後からの検査の場合は昼食も絶食です。 
    ただし、排便状態が十分ではないときには下剤の服用を追加したり、浣腸を追加することがあります。
(3) 検査当日の手順
  • 便に色がつかないことを確認したら、検査室で検査着に着替えます。
  • 検査台の上で横になり、点滴を行い、軽い麻酔をします。
    (緊張を和らげる薬や痛み止めの薬を注射する場合があります。)
  • おなかに力を入れず楽にしてください。検査時間は観察のみの場合だと10〜20分程度です
  • 途中で体の向きを変え、内視鏡が進みづらい場合は必要に応じておなかを押さえます。
  • 検査後麻酔がさめるまでゆっくり休んでいただきます
    意識がハッキリしましたら検査結果の説明があります。
    検査・処置の内容および希望によっては入院対応も可能です。
(4) 検査後の行動、注意事項
  • おなかが張って来ますので、ガスをどんどん出してください。時間を追って楽になります。
  • 最初、水を少しのみ、気分が悪くならなければ食事しても結構です。 組織やポリープをとった方は、医師の指示により一定期間消化の良い食事をしてください。刺激物、脂っこいもの、アルコール類は避けてください。
  • 検査後、便に少量の血が混じることがありますが心配いりません。しかし、出血量が多くなかなか止まらない場合や、痛みが続く場合には至急連絡してください。
  • 検査当日の激しい運動はおやめください。また、お風呂も長風呂を避け、シャワー程度が無難です。 次回外来診察日をご確認ください。
  • 検査当日の車などの運転は控えてください。

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